以下に、代表的な土質試験について簡単にご説明しております。それ以外の試験についてもお気軽にお問い合わせください。
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土粒子の質量(乾燥土質量)に対する、土の間隙に含まれる水の質量の割合を求める試験です。土は、含まれる水分によって、状態が変わります。土の性状を知る基本的試験です。
土を構成する土粒子の粒径の分布状態(粒度)を知る試験です。これにより土の粒径加積曲線、均等係数、曲率係数、細粒分含有率などが求められます。土の工学的分類を行ったり、液状化判定をしたり、透水係数の推定を行ったり、基本的で重要な試験です。
土は固体状から液体状まで、様々な状態を示しますが、この土の状態が変化する境界の含水比を求めます。土の物理的性質を推定したり、土の分類(細粒土)を行ったり、液状化判定をしたりする為の基礎データとなります。
土を容器(モールド)内で、重錘(ランマー)により突き固め、一定の仕事量(締固めエネルギー)における土の締まり具合(密度)と含水比の関係を求める試験です。これにより、最大乾燥密度、最適含水比、施工時含水比の上限値(下限値)等を知り、盛土施工管理の基礎データとなります。盛土管理では必須の試験です。
CBRとは、California Bearing Ratio(路床土支持力比)の略であり、路床や路盤を評価するための相対的な強度を示します。一般に、切土部の評価は設計CBR、盛土部、路盤の評価は修正CBRで行います。この値を基に、舗装設計がなされたり、路床改良の必要性を判断したりする重要な試験です。
決まった締固めエネルギーで締固めた供試体にコーンを貫入させ、その貫入抵抗を求める試験です。自然状態における土の強度を把握するために便利な試験です。建設発生土区分を行って、建設発生土有効利用のための基礎データをとったり、安定処理配合試験(主に路体盛土)に適用されたりします。
土中の水の通しやすさを表す指標となる、透水係数を求める試験です。河川堤防やため池などの堤体材料や、グラウンドの舗装材料などの適性を判断する際に実施します。比較的水を通しやすい土に適用される定水位透水試験と、比較的水を通しにくい土に適用される変水位透水試験があります。
自立する供試体を対象とし、拘束圧のない状態での最大圧縮応力を求める試験です。土の力学的性質を知る基本的試験です。主に粘性土を対象とします。土の変形係数を求めたり、地盤改良の配合試験に適用し、改良効果の判定に用いたりします。
捨石材や割ぐり石等に使用する場合、岩石の密度、吸水率、形状、強度など各種の試験を実施し、その適正を判断します。また、構造物基礎部の岩石の強度や変形係数を知り、基礎としての適否の判断材料にします。岩石の区分判定(硬岩、中硬岩、軟岩等)の為の基礎データにすることもあります。
この試験は、土に拘束圧を与えた状態で圧縮応力を加え、間接的に土のせん断強さを求めるための試験です。
土のせん断強さは、せん断に先立ち圧密するか否か、体積変化(排水)を許すか否かにより試験方法が異なります。原位置に状態に近い条件に合わせて試験を行います。この試験を行う事で、粘着力c(kN/m2)、せん断抵抗角φ(°)が求められます。
路盤材料としての適性を判断するための各種試験を実施します。骨材の性状や粒度特性、締固め特性、強度特性等の試験の一式を行い、路盤材料としての適性を総合的に判断します。
セメント安定処理、石灰安定処理等を行う際に、必要な特性(強度や含水比など)を満足するための改良材の適正な添加量を知るための試験です。目的に応じて、土の一軸圧縮試験、コーン指数試験、三軸圧縮試験等を実施して適正添加量を把握します。
土の粒子そのもの(土粒子)の密度を求める試験です。土粒子を構成する成分(鉱物など)により値が変わります。土質試験のデータ整理に必要となることもある土の基本的物性値です。